そうだったのか!沖縄の魔除けの意味!

これまではサングァーの紹介をしてきましたが、

皆さんは、沖縄には他にどんなお守りがあるのかご存知ですか?

今回は趣向を変えて、サングァーを含む沖縄に古くから伝わるお守りについてのブログです!

 

沖縄出身の方はご存知の方が多いかもしれませんが、

せっかくなので今回は県外の方に向けたブログにしようと思います!

 

沖縄にはこんな魔除けがあるの!? Part1

 

お仕事や旅行で沖縄に訪れた際に、

道の角や壁際、T字路の突き当たりに下のイラストのような物を見たことないですか?

一見、表札の様にも見えますよね。

実はこれ、「いしがんとう(いしがんどう)」と呼ばれる沖縄のお守りの1つなんです。

「石敢當」の起源は中国。

元々の目的は“災いを排除して福を呼び込む”と言うものであったとの事ですが、いつしか“魔物を駆除する”と言う目的に変わっていったそうです。

名前の由来も気になる所ですよね。

この「石敢當」、実は、

人や猛獣にも勝ち続けただけではなく、目に見えない魔物に対しても物怖じせず勇敢な強さを見せたとされる古代中国の武人の名前から来ているものとされていますが、その真相は定かではありません。

 

また、なぜ、T字路の突き当たりに配置されている事が多いのか。

それは、

以前紹介しましたが、沖縄で昔から言い伝えられている「マジムン」(魔物)は直線上、

つまり真っ直ぐにしか進む事ができないからだと言われています。

その為、T字路の突き当たりにマジムンが溜まってしまうことで人に危害を与える事がない様にと、

その突き当たりに魔除けであるこの石敢當を置いてマジムンから皆さんを守っている訳なのです。

 

沖縄にはこんな魔除けがあるの!? Part2

次にご紹介するのは、「貝」の魔除けです。

「貝の魔除け?!」と、はてなマークが3つほどついた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

いきなりこの写真の物が自分の目の前に現れたらびっくりしますよね。

このインパクトのある見た目の貝を吊らせているのは、人を驚かす為に置いている訳ではなく、

これも立派な沖縄の魔除けなんです。

 

サングァーや石敢當の他にも、この様に貝を吊るしたり門の上に置いたりするお家もあるんです!

この貝の魔除けとして使われる貝は、

「シャコ貝」「スイジ貝」そして「クモ貝」が有名です。

「シャコ貝」にフォーカスして言えば、

これには呪力があると信じられており、沖縄本島の東部(うるま市の伊計島、津堅島)で良く見られるのです。

沖縄の古い家屋の庭に、シャコ貝が無造作に転がっている事が多々あるのですが、

これは魔除けとしての意味があるので、実際に見る事ができた際にはこのお話を思い出してくれると嬉しいです。

 

写真の貝はスイジ貝ですが、

よく見ると漢字の「水」の文字に見えますよね。

そうなんです。スイジ貝はその名の通り、漢字の「水」に見えることからこの名前がつきました。

これは、「水」と言う形に願掛けて、

火災除けや魔除けとして創られています。

 

沖縄にはこんな魔除けがあるの!? Part3

これはとても有名なので、日本人なら誰でも知っていますね。

そうです。その名も「ヒーハー!」、あっ...間違えた。

じゃなくて、、、

シーサー!

とんだボケをかましてしまいました。。

“中の人”も、大好きな沖縄を代表する守り神なので、ついテンションが上がってしまいました。

もう誰もが知っているこの「シーサー」ですが、

だからこそ改めてご紹介させてください。

沖縄の魔除けとしては、県外の方にも馴染み深いのがこの「シーサー」ですね。

シーサーは獅子が訛ったものですが、

エジプトのスフィンクスが元になっているのではないかと考えられています。

シルクロードを伝って大陸から沖縄へと伝来したことが、そもそもの始まりです。

獅子文化、これは世界へと広がっていきますが、

ここまで人々に浸透したのは世界的に見ても沖縄県だけではないでしょうか。

キリッとした勇ましい姿だけではなく、可愛らしい表情の個性豊かなシーサーもあり、

今では沖縄の定番のお土産となっています。

 

因みに、あなたはどんな表情をしたシーサーを好みますか?

 

シーサーと聞いて、パッとイメージするのは、

赤い瓦屋根の上で住人を見守る様に佇むシーサーではないですか?

実はこの屋根の上のシーサーは、それぞれの家の火の神様、

沖縄の言葉で言えば「ヒヌカン」を守っているのです。

「ヒヌカン」は火を使う台所に宿るとされ、そのヒヌカンをシーサーが守るという理由があり、

台所の真上の屋根の部分に置かれるのです。

 

よく観察して見ると、

上の左の写真を見ても分かる通り、城門や寺社の門などで開口、閉口の対になっているシーサーを沖縄では良く見かけますが、

これは一般的には口を開けている方が「オス」、口を閉じている方が「メス」と判断されています。

 

諸説ありますが、

シーサーが沖縄で作り始められたのは、今からおよそ500〜600年前の13,14世紀まで遡ります。

当時、火災がよく起きていたそうです。

これにより、住民の相談を受けた風水師が「獅子を作り、八重瀬岳の方角に向けてこれを置きなさい」と唱え、

住民がその通りにしたところ、火災による被害がピタリと止まったそうです。

 

今となっては幸せを呼ぶシンボルとして、多くの方に親しまれていますね。

 

 

沖縄にはこんな魔除けがあるの!? Part4

そしていよいよ最後です!

最後はやっぱり、、、

弊社商品のモデルにもなっている「サングァー」です!!!

もう既にサングァーについては過去のブログでご紹介していますが、せっかくなのでちょいとばかり。。

おさらい!サングァーの意味!

ここで、サングァーに込められた願いをもう一度確認して行きましょう!

 

サングァーは、一般的にススキの葉を使用して作られます。

ここではサングァーと言っていますが、「サン」とも言います。

「サン」と言うと、「もののけ姫」に出てくるあの女性が連想されるので、個人的にはなんだか可愛らしく感じます。

このサングァー、

昔からお供え物の他、食べ物や子どもたちにも備えさせ、マジムン(魔物)から守ると信じられています。

また、夜に持ち歩く食べ物には魔物がとりつくと言われ、サングァーを食べ物の上に置いたりします。

これには、外部からの災いを家に持ち帰らないように守ってくれる効果があるとされています。

かつてはマジムンによる被害、具体的に言えば食べ物が簡単に腐ったり子どもたちがマジムンに襲われると言う噂が絶えませんでした。

自分達の大切な人々をマジムンから守るため、このサングァーが生まれたと言う訳ですね。

 

何世代にも語り継がれ、このお守りは現代の沖縄においても、

法事の際の重箱の上に置いたり、お弁当箱に挟んだり、

時に、旅行する際の安全祈願のお守りとして鞄にしまうといったことで、実際に使用されています。

 

素晴らしく、また、とても素敵な風習ですね。

 

以上、今回はサングァーについてだけでなく、

沖縄のお守りについてのブログを書きました!!

如何でしたか?

沖縄県に遊びに来た際には、豆知識として、

是非是非、ご家族やご友人にお話ししてみてくださいね!!

 

それでは、最後まで読んでくださり、

ありがとうございました!!!